セキュリティエンジニアを未経験で目指すなら?おすすめ資格6選
この記事は、未経験からセキュリティエンジニアを目指したい人や、転職活動でどの資格を取るべきか迷っている人に向けた内容です。
セキュリティ分野は専門性が高く見える一方で、基礎から順番に学べば未経験でも十分に目指せる職種です。
本記事では、資格が本当に必要なのかという疑問から、未経験者におすすめの資格6選、学習の順番、活用方法、注意点、転職成功のコツまでをわかりやすく整理して解説します。
資格を取るだけで終わらず、実際に転職やキャリア形成につなげるための考え方も紹介するので、これから一歩を踏み出したい人はぜひ参考にしてください。
未経験からセキュリティエンジニアを目指すなら資格取得は必要?意味ない・いらないと言われる理由
未経験からセキュリティエンジニアを目指す場合、資格は必須ではありません。
ただし、何も実務経験がない状態では、学習意欲や基礎知識を示す材料が少ないため、資格が大きな助けになる場面は多いです。
一方で、IT業界では「資格は意味ない」「いらない」と言われることもあります。
その背景には、企業によっては資格よりも実務経験やポートフォリオ、問題解決力を重視する傾向があるからです。
つまり、資格は万能ではないものの、未経験者にとってはスタートラインに立つための有効な武器です。
大切なのは、やみくもに数を増やすことではなく、自分が目指す職種や業務内容に合った資格を選び、学習内容を転職活動でどう活かすかまで考えることです。
未経験者が資格を取るメリットは知識とスキルを客観的に証明できること
未経験者が資格を取得する最大のメリットは、学んだ知識を第三者にわかりやすく示せる点です。
独学で勉強していても、採用担当者から見るとどこまで理解しているのか判断しにくいことがあります。
その点、ITパスポートや基本情報技術者試験、CCNAなどの資格を持っていれば、一定レベルの知識を身につけている証明になります。
特に未経験転職では、実務経験の代わりに学習姿勢や基礎力が評価されやすいため、資格は書類選考や面接での安心材料になりやすいです。
また、資格学習を通じてネットワーク、OS、セキュリティ、クラウドなどの基礎を体系的に学べるため、入社後のキャッチアップもスムーズになります。
- 学習内容を客観的に証明できる
- 未経験でも基礎知識の有無を示しやすい
- 書類選考や面接で話せる材料が増える
- 体系的に学べるため実務の理解につながる
エンジニア資格やIT資格がいらないと言われるのは実務経験を重視する企業もあるため
IT資格がいらないと言われる理由の一つは、現場では資格の有無よりも実際に手を動かせるかどうかが重視されるからです。
たとえば、サーバー設定、ログ分析、脆弱性対応、クラウド運用などは、知識だけでなく実践経験が求められます。
そのため、経験者採用では資格がなくても実績があれば高く評価されることが珍しくありません。
また、資格試験の内容と実務が完全に一致するわけではないため、資格を持っていても現場で即戦力とは限らないという見方もあります。
ただし、これはあくまで経験者や実績のある人の話です。
未経験者の場合は、実務経験の代わりに学習の証拠を示す必要があるため、資格の価値はむしろ高くなります。
資格おすすめの判断軸は転職したい職種・業界・将来性に合うかどうか
資格を選ぶときは、知名度だけで決めるのではなく、自分がどの職種に進みたいかを基準に考えることが重要です。
セキュリティエンジニアを目指す場合でも、実際にはネットワーク寄り、クラウド寄り、SOC運用寄り、脆弱性診断寄りなど、関わる領域は幅広いです。
そのため、まずは基礎資格でIT全体を理解し、その後にネットワークならCCNA、クラウドならAWSやAzure、より高度なセキュリティ分野なら情報処理安全確保支援士などへ進むのが効率的です。
将来性のある分野に近い資格を選べば、転職時だけでなく入社後のキャリアアップにもつながります。
| 判断軸 | 見るべきポイント |
|---|---|
| 職種 | セキュリティ運用、インフラ、クラウド、開発など |
| 業界 | SIer、自社開発、金融、通信、コンサルなど |
| 将来性 | クラウド、ゼロトラスト、SOC、脆弱性管理などの需要 |
| 実務との近さ | 現場で使う知識に直結するかどうか |

未経験のエンジニア転職で資格を活用する方法
未経験でエンジニア転職を目指す場合、資格は持っているだけでは十分ではありません。
重要なのは、応募書類や面接、エージェントとの面談で、資格をどのように活用するかです。
たとえば、資格取得の背景にある学習意欲、どの分野に興味があるのか、今後どのような業務に挑戦したいのかをセットで伝えると、単なる肩書きではなく将来性として評価されやすくなります。
また、資格によっては応募可能な求人の幅が広がったり、入社後の手当や評価制度に反映されたりすることもあります。
未経験者ほど、資格を「取った事実」ではなく「どう転職に結びつけるか」を意識することが大切です。
資格取得はシステムエンジニアやインフラエンジニアの求人応募でアピール材料になる
セキュリティエンジニアを未経験から直接目指す場合でも、最初の入口としてはシステムエンジニアやインフラエンジニアの求人に応募するケースが多いです。
その際、ITパスポートや基本情報技術者試験、CCNAなどの資格があると、基礎知識を学んでいることを示せます。
特にインフラ系の求人では、ネットワークやサーバーの理解が重視されるため、CCNAやクラウド資格は相性が良いです。
また、セキュリティ分野はインフラやクラウドの知識が土台になるため、これらの資格は遠回りではなく、むしろ王道の準備といえます。
応募時には、資格名だけでなく、学習した内容や興味のある分野も具体的に伝えると効果的です。
エージェントに資格と学習状況を伝えると案件や仕事の紹介で有利になりやすい
転職エージェントを利用する場合、保有資格だけでなく、現在どこまで学習しているかを詳しく伝えることが重要です。
たとえば「基本情報技術者試験に合格済みで、現在はCCNAを勉強中」「AWS認定資格の取得に向けてハンズオンを進めている」といった情報があると、エージェントは紹介先を選びやすくなります。
未経験者は実務経験で差がつきにくいため、学習の継続性や方向性が評価のポイントになります。
また、エージェント側も企業に推薦しやすくなるため、よりマッチした求人を提案してもらえる可能性が高まります。
資格は過去の実績、学習状況は現在の努力として、両方をセットで見せるのが効果的です。
入社後の手当・年収アップ・キャリアアップにつながるケースもある
資格は転職時だけでなく、入社後の待遇やキャリア形成にも影響することがあります。
企業によっては、特定の資格に対して資格手当を支給したり、昇進要件の一部にしたりしている場合があります。
特に国家資格やベンダー資格は、顧客への提案力や案件受注にも関わるため、会社側が取得を推奨していることも少なくありません。
また、セキュリティ分野は専門性が高く、クラウドやネットワークの知識を持つ人材の需要も高いため、資格をきっかけに担当業務の幅が広がることもあります。
もちろん資格だけで年収が大きく上がるわけではありませんが、評価の土台や成長のきっかけとしては十分に意味があります。

セキュリティエンジニアを未経験で目指す人におすすめ資格6選
未経験からセキュリティエンジニアを目指すなら、いきなり高度な資格に挑戦するより、基礎から段階的に積み上げることが大切です。
セキュリティの仕事は、ネットワーク、サーバー、OS、クラウド、認証、ログ管理など幅広い知識の上に成り立っています。
そのため、まずはIT全体の基礎を学べる資格を取り、その後にネットワークやクラウド、セキュリティ寄りの資格へ進む流れが現実的です。
ここでは、未経験者でも学習しやすく、転職市場でも比較的評価されやすい6つの資格を紹介します。
それぞれ役割が異なるため、自分の志望分野に合わせて優先順位を決めることが重要です。
ITパスポート:IT系資格の入門として業界と仕事内容の全体像を学べる国家資格
ITパスポートは、IT未経験者が最初に学ぶ資格として非常に人気の高い国家資格です。
技術だけでなく、経営、セキュリティ、ネットワーク、システム開発、法務など、IT業界で働くうえで必要な基礎知識を広く学べます。
難易度は比較的やさしく、文系出身者や異業種からの転職希望者でも取り組みやすいのが特徴です。
セキュリティエンジニアを目指す人にとっても、まずIT業界全体の構造や用語を理解する入口として役立ちます。
ただし、これだけで専門性を示すのは難しいため、あくまで最初の一歩として位置づけ、その後に基本情報やネットワーク系資格へ進むのがおすすめです。
基本情報技術者試験:プログラミングやネットワークの基礎知識を体系的に勉強できる
基本情報技術者試験は、未経験からITエンジニアを目指す人にとって定番の国家資格です。
ITパスポートよりも一段深い内容を扱い、アルゴリズム、プログラミング、データベース、ネットワーク、セキュリティ、システム開発などを体系的に学べます。
セキュリティエンジニアは、単に防御の知識だけでなく、システムがどう作られ、どう動くかを理解していることが重要です。
その意味で、基本情報技術者試験は土台作りに非常に向いています。
未経験転職でも知名度が高く、学習意欲の証明として使いやすい資格です。
今後インフラ、開発、セキュリティのどの方向に進むとしても、無駄になりにくい一枚といえます。
CCNA:インフラ・クラウド時代にも必要なネットワークエンジニアの定番認定試験
CCNAは、Cisco社が実施するネットワーク分野の代表的なベンダー資格です。
ルーティング、スイッチング、IPアドレス、ネットワークセキュリティ、基本的な自動化など、実務に近い知識を学べるため、インフラ系やセキュリティ系を目指す人に特におすすめです。
セキュリティの現場では、通信の仕組みやネットワーク構成を理解していないと、攻撃経路や防御ポイントを正しく把握できません。
そのため、CCNAの学習はセキュリティエンジニアの基礎体力づくりとして非常に有効です。
やや専門性が高いため、ITパスポートや基本情報の後に挑戦すると理解しやすくなります。
AWS認定資格:クラウド環境の設計・運用スキルを証明しやすいベンダー資格
AWS認定資格は、Amazon Web Servicesに関する知識を証明できる資格です。
現在のIT業界では、オンプレミスだけでなくクラウド環境でシステムを運用する企業が増えており、セキュリティ対策もクラウド前提で考える場面が多くなっています。
そのため、AWSの基礎を理解していることは、未経験者にとって大きな強みになります。
最初はクラウドプラクティショナーやソリューションアーキテクト アソシエイトなど、入門〜初級レベルから始めるのが一般的です。
IAM、VPC、ログ管理、監視、暗号化など、セキュリティに直結する概念も多く、将来的にクラウドセキュリティへ進みたい人にも向いています。
Microsoft Azure認定試験:企業で活用が進むAzureの知識を証明できる
Microsoft Azure認定試験は、Azure環境の基礎知識や運用スキルを証明できる資格です。
特に企業の情報システム部門や大手企業では、Microsoft製品との親和性からAzureを採用しているケースが多く、需要の高い分野になっています。
未経験者であれば、まずはAZ-900のような基礎資格から始めると、クラウドの考え方やAzureの主要サービスを理解しやすいです。
AzureでもID管理、アクセス制御、監視、コンプライアンスなど、セキュリティに関わる知識が重要になります。
AWSとどちらを選ぶか迷う場合は、応募したい企業の利用環境や求人傾向を見て決めると失敗しにくいです。
情報処理安全確保支援士・応用情報技術者試験:セキュリティ分野で将来性の高い国家資格
より本格的にセキュリティ分野へ進みたい人にとって、情報処理安全確保支援士や応用情報技術者試験は将来性の高い国家資格です。
応用情報技術者試験は、基本情報よりも一段上のレベルで、設計、マネジメント、セキュリティ、経営戦略まで幅広く問われます。
一方、情報処理安全確保支援士は、セキュリティ専門職向けの国家資格として知名度が高く、脅威、脆弱性、暗号、認証、インシデント対応などを深く学べます。
ただし、未経験者が最初に狙うには難易度が高めです。
まずは基礎資格やインフラ・クラウド系資格で土台を作り、その後のステップアップとして目指すのが現実的です。

未経験者向けIT系資格の取る順番は?失敗しない学習ロードマップ
未経験者が資格学習で失敗しやすいのは、難しい資格から手を出して挫折したり、関連性の薄い資格をバラバラに取ってしまったりすることです。
効率よく転職につなげるには、基礎から応用へと順番に積み上げるロードマップを意識する必要があります。
特にセキュリティエンジニアは、セキュリティ単体ではなく、ネットワーク、サーバー、クラウド、開発の理解が土台になります。
そのため、最初はIT全体の基礎を学び、次にインフラやクラウドの知識を深め、最後に専門性の高い資格へ進む流れが王道です。
自分の志望職種に合わせて多少の調整は必要ですが、順番を意識するだけで学習効率は大きく変わります。
取る順番はITパスポート→基本情報技術者試験→CCNAやAWSが王道
未経験者にとって最も取り組みやすい順番は、ITパスポートで全体像をつかみ、基本情報技術者試験で基礎を固め、その後にCCNAやAWS認定資格で専門性を伸ばす流れです。
ITパスポートは業界理解、基本情報は技術理解、CCNAやAWSは実務に近い知識の習得という役割があります。
この順番なら、いきなり専門用語の多い試験に挑戦して混乱するリスクを減らせます。
また、セキュリティエンジニアを目指す場合でも、ネットワークやクラウドの知識は必須に近いため、CCNAやAWSは非常に相性が良いです。
基礎を飛ばして高度資格に進むより、王道ルートで着実に積み上げるほうが結果的に近道になりやすいです。
Web開発志望ならJava・PHP・Oracleなど開発分野の資格取得も検討する
セキュリティエンジニアを目指す人の中でも、Webアプリケーションの脆弱性診断やセキュア開発に興味があるなら、開発分野の資格も視野に入ります。
たとえばJavaやPHP、データベース関連のOracle資格などは、アプリケーションの仕組みを理解するうえで役立ちます。
Webセキュリティでは、SQLインジェクションやXSS、認証不備など、アプリケーションの構造理解が欠かせません。
そのため、インフラ寄りの資格だけでなく、開発寄りの知識を補うことで、将来的な選択肢が広がります。
ただし、未経験の段階では手を広げすぎると学習が分散しやすいため、まずは主軸を決めてから追加で検討するのが現実的です。
ベンダー資格と国家資格を組み合わせると専門性と汎用性を両立しやすい
資格選びで迷ったときは、国家資格とベンダー資格をバランスよく組み合わせるのがおすすめです。
国家資格はIT全般の基礎や汎用的な知識を証明しやすく、企業や業界を問わず評価されやすい傾向があります。
一方、ベンダー資格はAWSやAzure、Ciscoのように、特定製品やサービスに関する実践的な知識を示せるのが強みです。
未経験転職では、国家資格で基礎力を示し、ベンダー資格で実務に近い専門性を補う形が効果的です。
この組み合わせなら、書類選考でのわかりやすさと、現場での活用イメージの両方を伝えやすくなります。

資格ごとの難易度・勉強時間・受験料の目安
資格を選ぶときは、内容だけでなく、難易度や必要な勉強時間、受験料も確認しておくことが大切です。
未経験者の場合、仕事や学校と両立しながら学ぶケースも多いため、無理のない計画を立てる必要があります。
また、資格によっては受験料だけでなく、参考書、問題集、模試、オンライン講座、スクール費用などもかかります。
難しい資格ほど時間も費用も増えやすいため、今の自分のレベルと目的に合ったものを選ぶことが重要です。
ここでは、未経験者がイメージしやすいように、学習時間や費用感、独学向きかどうかの観点から整理していきます。
未経験から合格しやすいレベルのIT資格と年間の学習時間目安
未経験者が最初に狙いやすいのは、ITパスポートや基本情報技術者試験、クラウド基礎資格などです。
一般的には、ITパスポートは比較的短期間で学びやすく、基本情報はよりしっかりした学習時間が必要になります。
CCNAやAWSアソシエイトレベルになると、用語暗記だけでなく理解と演習が必要になるため、まとまった勉強時間を確保したいところです。
年間で複数資格を目指す場合は、1つずつ順番に進めるほうが定着しやすく、挫折もしにくくなります。
短期で詰め込むより、3か月から6か月単位で計画を立てると現実的です。
| 資格 | 難易度目安 | 勉強時間目安 |
|---|---|---|
| ITパスポート | 易しめ | 50〜100時間 |
| 基本情報技術者試験 | 標準 | 150〜300時間 |
| CCNA | やや高め | 150〜250時間 |
| AWS基礎〜初級 | 標準 | 80〜180時間 |
| Azure基礎 | 標準 | 60〜120時間 |
| 応用情報・情報処理安全確保支援士 | 高め | 200時間以上 |

受験料や書籍・スクール費用を比較して無理のない方法を選ぶ
資格学習では、受験料だけを見て判断すると、後から教材費や講座費用が想定以上にかかることがあります。
独学なら参考書や問題集、模擬試験の費用が中心ですが、CCNAやクラウド資格では演習環境や動画講座を使う人も多いです。
一方、短期間で効率よく学びたい人や、独学に不安がある人はスクールを活用する方法もあります。
ただし、スクールは数万円から数十万円かかることもあるため、転職支援の有無や学習サポートの内容まで確認することが大切です。
費用を抑えたいなら、まずは独学で始め、必要に応じて部分的に講座を使う方法も有効です。
独学が向く資格とスクール活用が向く認定試験の違い
独学が向いているのは、ITパスポートや基本情報技術者試験、Azureの基礎資格など、教材が豊富で学習範囲が比較的整理されている資格です。
一方で、CCNAやAWSの一部資格のように、実機やハンズオン、構成理解が重要になる試験は、動画講座やスクールを併用したほうが理解しやすいことがあります。
また、学習習慣がまだ身についていない人は、スケジュール管理や質問環境のあるサービスを使うことで継続しやすくなります。
大切なのは、独学が偉い、スクールは甘えといった考え方ではなく、自分が合格まで走り切れる方法を選ぶことです。
継続できる学習方法こそ、未経験者にとって最も重要です。

資格を取りまくる前に知りたい注意点とデメリット
資格は未経験転職の助けになりますが、数を増やせば増やすほど有利になるとは限りません。
むしろ、目的が曖昧なまま資格を取り続けると、時間もお金もかかるうえに、転職活動で一貫性のない印象を与えることがあります。
特にセキュリティエンジニアを目指す場合は、資格の数よりも、どの分野に興味があり、どのような学習をしてきたかが重要です。
また、ランキング記事やSNSの情報だけを信じて資格を選ぶと、自分の志望職種に合わない遠回りをしてしまうこともあります。
ここでは、資格学習を始める前に知っておきたい注意点とデメリットを整理します。
IT資格を取りまくるだけでは転職成功につながらない理由
資格をたくさん持っていても、転職成功に直結しないことは珍しくありません。
なぜなら、企業が見ているのは資格の数そのものではなく、学習内容をどう理解し、どのように仕事へ活かせそうかだからです。
たとえば、複数の資格を持っていても、志望理由が曖昧だったり、学んだ内容を説明できなかったりすると評価は上がりにくいです。
逆に、資格が少なくても、学習の目的が明確で、自作環境やハンズオンで理解を深めている人は高く評価されることがあります。
未経験者は、資格を集めることよりも、資格を軸に知識を深め、面接で自分の言葉で語れる状態を目指すべきです。
エンジニア資格ランキングや稼げるIT資格ランキングをうのみにしない
インターネット上には、エンジニア資格ランキングや稼げるIT資格ランキングが数多くあります。
こうした情報は参考にはなりますが、そのまま信じて資格を選ぶのは危険です。
なぜなら、ランキングは一般論であり、自分の経験、志望職種、応募先企業のニーズまで反映しているわけではないからです。
たとえば、高年収で紹介される資格でも、未経験者がいきなり活かせるとは限りません。
また、知名度が高い資格でも、自分の進みたい分野とズレていれば効果は薄くなります。
ランキングは入口として使い、最終的には求人票や業務内容、将来のキャリアとの相性で判断することが大切です。
資格取得の目的を明確にしないと学習効率とキャリアの方向性がぶれる
資格学習で最も大切なのは、なぜその資格を取るのかを明確にすることです。
目的が曖昧なままだと、勉強の優先順位が定まらず、途中でモチベーションが下がりやすくなります。
また、転職活動でも「なぜこの資格を取ったのですか」と聞かれたときに、納得感のある説明ができません。
たとえば、セキュリティエンジニアを目指すためにネットワーク理解を深めたくてCCNAを取った、クラウドセキュリティに興味がありAWSを学んだ、というように目的と行動がつながっていると説得力が増します。
資格はゴールではなく、キャリアの方向性を形にする手段として考えることが重要です。

未経験からセキュリティエンジニアになるために資格以外で必要なこと
未経験からセキュリティエンジニアになるには、資格だけでは不十分です。
資格は知識の証明にはなりますが、実際の現場では、調べる力、試す力、継続して学ぶ姿勢が強く求められます。
特にセキュリティ分野は技術の変化が速く、脅威や対策も日々更新されるため、学び続ける前提で準備することが大切です。
そのため、日々の学習習慣を作ること、自分で環境を触って理解を深めること、転職活動で学習成果を伝えられるようにすることが重要になります。
ここでは、資格とあわせて取り組みたい実践的な準備を紹介します。
日々の学習でネットワーク・クラウド・診断の基礎技術を身につける
セキュリティエンジニアを目指すなら、日々の学習でネットワーク、クラウド、脆弱性診断の基礎に触れておくことが重要です。
たとえば、TCP/IP、DNS、HTTP、ファイアウォール、IAM、ログ監視、脆弱性の基本概念などは、どの分野でも役立ちます。
資格学習だけでは用語の理解にとどまりやすいため、実際に図を書いたり、設定例を見たり、ログを読んだりして理解を深めることが大切です。
毎日少しずつでも継続することで、面接で話せる内容が増え、入社後のキャッチアップ力にもつながります。
未経験者ほど、短期間の詰め込みより、継続的な学習習慣が大きな差になります。
自作環境やWeb学習で実務に近いスキルを養う
資格の知識を実務に近づけるには、自作環境やWeb学習サービスを活用して手を動かすことが効果的です。
たとえば、仮想環境でLinuxを触る、AWSの無料枠でIAMやVPCを試す、簡単なWebアプリを動かして通信やログを確認するなど、小さな実践でも十分意味があります。
セキュリティ分野では、仕組みを理解しているかどうかが重要なので、実際に設定してみる経験が理解を深めます。
また、学習記録をGitHubやブログ、ノートに残しておくと、転職活動で努力の証拠として使いやすくなります。
未経験者にとっては、完璧な成果物よりも、学びながら試行錯誤した過程が評価されることも多いです。
転職では資格に加えてポートフォリオ・質問対応・志望理由の準備が必要
転職活動では、資格を持っているだけでなく、それをどう説明するかが非常に重要です。
面接では、なぜセキュリティ分野に興味を持ったのか、なぜその資格を選んだのか、今後どのようなエンジニアになりたいのかを一貫して話せる必要があります。
また、自作環境の構築記録や学習メモ、簡単なポートフォリオがあると、知識を実践に結びつけていることを示しやすくなります。
さらに、基本的な技術質問に対して、自分の理解の範囲で落ち着いて答えられる準備も必要です。
資格は入口にすぎず、最終的には学習内容を自分の言葉で伝える力が転職成功を左右します。

未経験でエンジニア資格を取得して転職を成功させるコツ
未経験で資格を取得して転職を成功させるには、資格を単なる肩書きで終わらせず、学習姿勢や将来性の証明として使うことが大切です。
企業は、今すでに完璧なスキルを持つ未経験者を求めているわけではありません。
それよりも、基礎を学び続けられるか、入社後に成長できそうか、自社の業務に興味を持って取り組めそうかを見ています。
そのため、資格取得の背景、学習の継続、志望職種とのつながりを一貫して伝えることが重要です。
最後に、未経験者が資格を活かして転職を成功させるための具体的なコツを整理します。
企業が採用で見るのは資格そのものより学習姿勢と成長可能性
未経験採用では、資格の有無だけで合否が決まることはほとんどありません。
企業が本当に見ているのは、その人がどれだけ主体的に学び、今後成長していけるかです。
たとえば、資格取得のためにどんな工夫をしたか、どのように理解を深めたか、次に何を学ぼうとしているかまで話せると、成長意欲が伝わります。
逆に、資格名だけを並べても、学習の中身が見えなければ評価は上がりにくいです。
未経験者にとって資格はスタート地点であり、そこから先の学び方こそが採用で重視されるポイントだと理解しておきましょう。
未経験者は資格取得の理由と今後のキャリアを一貫して説明する
面接で強い未経験者は、資格取得の理由と今後のキャリアプランがきれいにつながっています。
たとえば、「IT業界未経験なのでまずITパスポートで全体像を学び、その後セキュリティの土台として基本情報とCCNAを勉強した。
将来的にはクラウドセキュリティに関わりたいのでAWSも学んでいる」と説明できれば、行動に一貫性が生まれます。
この一貫性があると、採用担当者は入社後の成長イメージを持ちやすくなります。
資格を取った理由が曖昧だと、なんとなく勉強している印象になりやすいため、必ず自分なりのストーリーを整理しておくことが大切です。
自分に合う職種を見極めてシステムエンジニア・インフラエンジニア・セキュリティ分野へ進もう
セキュリティエンジニアを目指すといっても、最初からその職種に限定しすぎる必要はありません。
未経験者の場合、まずはシステムエンジニアやインフラエンジニアとして経験を積み、その後にセキュリティ分野へ広げていくルートも十分現実的です。
特にインフラやクラウドの経験は、セキュリティ業務と非常に相性が良く、将来的な強みになります。
大切なのは、求人名だけで判断せず、業務内容を見て自分に合う入口を選ぶことです。
資格はその判断を助ける材料にもなるので、学びながら適性を見極め、最終的に自分に合った分野へ進んでいきましょう。
キャリアに悩んだら、まずはプロに相談してみよう
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